紀泉高原縦走 71歳の挑戦

2017/03/28

行程

2017/03/28 1日目

自宅⇒俎板石山⇒大福山⇒伊関峠⇒雲山峰⇒四ノ谷山⇒山中渓⇒四石山⇒金熊寺⇒堀河ダムテント泊

2017/03/29 2日目

堀河ダム⇒ササ峠⇒城ケ峰⇒犬鳴山⇒ハイランドパーク粉河⇒泉葛城山テント泊

2017/03/30 3日目

和泉葛城山⇒鍋谷峠⇒三国山⇒槇尾山⇒槇尾山口⇒バス⇒泉大津駅⇒電車⇒箱作駅⇒自宅

 

2017/3/28 1

 

06:25 13年ぶりの単独長距離縦走に挑戦する。5月の大峯奥駆道縦走のリハーサルとして計画したが、長いブランクと年を重ねての体力の低下に不安が大きい。18Kgのザックを背負って約80Km34日かけて歩く計画だが、ザックを背負った瞬間に、この重さを背負っての縦走は無理だと頭の隅に大きな不安が宿った。

07:25 俎板石山途中の小さな池に到着。山に囲まれた小さな池であるが、水面に映る木や山影が神秘的に見え、私にとっての俎板石山ハイキングコースでの癒しポイントになっている。こんな早朝にこの池を見た事が無いので、何時もと違う表情を期待したが、それほどの違いは感じられず、少し残念だ。自宅から歩き始めて5分足らずで、左肩に荷物が食い込み痛みを感じた。肩ベルトの調整で少しは緩和できたが、このまま4日間歩けるのだろうか。又心配な事が一つ、スマホを持って来るのを忘れている。普段外出する時に忘れた事は無いが、何時もとは違う緊張が原因だろうか。今更取に帰るには遅すぎるが、4日間、家に連絡を取らなければ心配するだろう。

   

07:29 鹿威しの音が聞こえる。この鹿威しは良く故障するが今日は動作している。バランスがうまく取れていないので、重りで調整してやらなければ動作が停止してしまうが、竹に重りの石を入れているのが解る。私も一度石でバランスを取った事がある。

07:40 第一休憩所通過

07:52 関空の見える展望所到着。関空の写真を撮るが、モニターでは関空がはっきりと見えない、手前のスカイタウンは、はっきり見えているのに。バカチョンカメラのモニターとはこんなものか?

   

08:03 第二休憩所通過

08:25 俎板石山北展望所に到着

   

08:30 俎板石山北展望所を出発

08:53 大福山出発。5分程、大福山で休憩をした。この間ほぼ毎日大福山に登るという、私より少し年上と見える人と話をした。老人は何か目的を持った日課が無いと、生きる意欲が出ないのかな。

09:12 セン法ヶ岳、西峰・東峰を巻道で通過。トラバース道がかなり斜めになっていて谷が深い、雨で滑りやすい時は素直に尾根道を歩いたほうが良いだろう。

09:21 伊関峠に到着。登山靴の中に石が入り、歩く度に痛みを感じる。石を取り出し少し休憩しよう。

09:31 伊関峠を出発。六角堂に向かおうと思うが、何故か方向感覚が掴めず、地図を確認した。六角堂からは落合経由で雄ノ山峠に出るつもりだ。

10:08 青少年の森に到着。荷物の重さには少し慣れてきたが、まだまだキツイ。

10:14 落合への標識が見当たらない。山中渓を目指して出発した。(青少年の森から後数十m進み、六角堂の少し手前に落合の分岐点があった様だ。)

10:33 雲山峰到着。休憩無に山中渓に向かう事にする。

12:03 銀の峰第一パノラマ展望台に到着。雲山峰からのコースタイムは1時間50分になっているので、思いザックを背負って1時間30分で走破した事は少し自信につながる。しかし遠かった、重たかった、きつかった、足に相当のダメージがきている。ここで大休止にしよう。

12:15 銀の峰第一パノラマ展望台を出発。1時くらいには山中渓駅に到着するだろう。腰にも相当なダメージが有るのを感じる。

12:55 山中渓駅に到着。駅の公衆電話で、妻にスマホを持って来るのを忘れた事を伝え、これから先4日間、連絡が無くても心配しない様伝えた。これから、わんぱく王国に入り、ベンチでも有れば休憩して出発しよう。

13:12 わんぱく王国を出発した。四ツ石山まで1時間20分のコースタイムだ。

13:40 わんぱく王国からずっと丸太階段の急登が続いている。きつい、足が棒の様になっている。

13:53 県道64号線からの沢道出会いに到着。先ほど急登を登り切った後、今度は急な下り道で、うんざりだ。県道から沢道に入れば、ずっと楽だったかも知れない。しかし大峯奥駆道のリハーサルとしてはこのルートが正解だろう。

14:04 沢道出会いからマタマタ急登で、こんなキツイコースは大峯奥駆道にもそんなには無いと思う。今は斜度は少し緩くなったが、すぐ先には又急登の道が見えている。

14:28 右足の太腿に激痛がはしり、ツッタ様な痛みで歩けなくなっている。もう少しで四ツ石山頂上と思われるが、ここで足の痛みが治まるのを待っている。回復してくれれば良いが?

14:32 足の痛みは少し治まってきたが、今度は左の腰が痛い。縦走断念の気配が漂ってきた。この年齢でこの荷物は無理かも知れない。

14:48 四ツ石山頂上に何とか到着。右足の痛みに加えて左足の太腿にも激痛がはしる。休憩して様子を見よう。

14:59 四ツ石山を楠畑方面に向かって出発した。10分の休憩で取りあえず歩けそうな気がする。20分で槌ノ子峠に到着予定だ。

15:14 そろそろ槌ノ子峠に到着の予定だが、金熊寺方面の道標が出て来た。テープの目印を頼りにここまで来たが、かなりいい加減な目印であてには出来ない様だ。槌ノ子峠から桜地蔵の間は地図では林道となっていて楽そうなので、こちらを選択したが、引き返すのも癪なので金熊寺方面を目指す事にした。

16:00 凄い急坂、標高差100m程を一気に下って来た。ロープを垂らしただけの危険な道だ、荷物が重いのでバランスを取るのが難しく、危険を感じる。こんな場所に妻を同伴する事はできない様に思う。

16:16 急坂を下りきると、荒れた沢下りになり、殆ど道が無い。小さな滝が現れ、左を高巻いて下った。もちろん道は無く危険な場所だ。前回この沢を下った時は、この滝を高巻いた意識は無く、沢の右を通れば高巻く必要は無かったのかも知れない。

16:33 滝を高巻いた後も、緩やかだが殆ど道の無い石のごろごろした沢を下って、足がフラフラの状態だ。やっと金熊寺近くの老人施設「せんわ」にたどり着いた。

16:42 堀河ダムに向かって出発した。堀河ダムまでは舗装された道路を歩くが50分程かかりそうだ。

17:31 堀河ダムに到着。テントの張れる場所を探そう。今日は11時間近く歩き、荷物の重さに負けて、体力の限界まで消耗した感じがする。

17:57 テントを張り終えた。荷物を整理して食事にしよう。四ツ石山通過にエネルギーを消耗し過ぎた。帰りに又、四ツ石山を越える事はしたく無い。どうするかじっくり考えてみよう。

19:30 ドライの中華丼、ドライの御飯半分、小袋のチキンラーメンで食事を終えた。御飯の半分は、明日の朝食で味噌汁に入れて食べるつもりだ。寝る準備もできた。今日は大きなアクシデントに出くわした。足の痛みで動きが取れなくなったのは45年ぶりだ。昔雪のちらつくなか、紀見峠から金剛山に登った時、道迷いで散々歩き回り、足の痛みで動けなくなった時一人のベテランハイカーが通りかかり、この人について行かなければ、金剛山に辿り着けないと足の痛みを堪えて必死について行った事を思い出した。あの頃は道標も余り整備されて無く、山歩き初心者の雪の単独行は無茶だったのかも知れない。今日は四ツ石山の下りで、道標で槌ノ子峠方面を選んだが、その後テープを目印に進む中で、道が金熊寺方面に入れ替わる事に直面した。幾つもテープが有る時の判断は慎重にしよう。

 

2017/3/29 2日目 

 

6:35 お地蔵さん二つに挨拶して、堀河ダムを出発した。今朝は05:05に目を覚まし、出発に今までかかってしまった。出発準備は大峯奥駆道縦走では1時間と決めているので、こんな状態では連れに迷惑をかけてしまう。本日の道は、ササ峠以降は初めてのコースだ。道迷いしない様慎重な行動をとろう。一晩寝た事で足の痛みは何とかなりそうな気配だが、寒かったせいで風を引いたのか、鼻水が出て止まらない。それにテントの中の湿気の多さは何だったのだろうと考えていて、思いついた。テントを張る時に風が無く、ついいい加減に張ったようだ、フライシートの下部を固定しなかった為に、フライシートがテント本体にピッタリと纏わりついて、空気層を作っていなかったために、湿気が逃げられなかった様だ。一人用のテントを張るのも十数年ぶりなので、いい加減になってしまった。良い教訓にしよう。

06:41 堀河ダムの中州の写真を撮って見た。朝早いからといって、特別な写真とはならない。空は薄い雲で覆われ真っ白な状態で、太陽は見えない。周辺の桜は、蕾は大きくなってはいるが、開花しそうな気配は無い。

 
     06:47 15Cm位の大きさの石が道の真ん中に落ちていた。昨夜4~5台の車がこの道を通過したが、乗り上げたら大変な事になると思い、石を道路脇に片づけた。人家と橋が見えて来た。紀泉わいわい村はもう直ぐの様だ。

06:50 お菊山への分岐点だ、夜中に数台の車を感じたのに、まだ人にも車にも合っていない。人家は4件程しか見えないのに、夜中になぜ4~5台の車が移動したのだろう。

06:56 小鳥が盛んに囀っている。紀泉わいわい村の駐車場が見えて来た。駐車場には2台の車が駐車している。

07:02 わいわい村の駐車場の自販機で、ポカリスエットを1本買った。ササ峠に向けて出発だ。

07:04 花が沢山咲いている。山桜の様だ。わいわい村の宿泊小屋に一軒だが明かりがついている。こんな季節でも宿泊客はいるのだ。駐車場に車が有った事にガッテンした。

 

07:13 今朝、起きてからミズバナが出て止まらない。風邪を引いたのかも知れない、昨晩は寒くて、23時ころにはゴアのシェラフカバーも使って、口と鼻だけをシェラフから出して寝たが、それでも寒く体を丸めて寝ていた。和泉葛城山は堀河ダムより標高が数倍高いので、今日は万全の寒さ対策をして寝る必要が有りそうだ。

07:19 葛城山・犬鳴山方面・ササ峠0.7Kmの標識が出て来た。その下に城ケ峰2.8Kmの字も見える。

07:32 ボンテン山分岐に到着。地図を確認すると、ボンテン山からは林道伝いに県道62号線の神通迄2時間10分程で楽に行けそうな感じだ。これでは大峯奥駆道を歩くリハーサルにはならないと思い、計画通り城ケ峰を目指す事にした。

07:38 ササ峠の標識がある。小川を左に渡って、急登の道だ。20数年前に一度ササ峠を越えて稲倉池迄ハイキングをした事が有るが、こんな急登を越えた記憶が無いし、地図上にもこんな所は無いように見える。確認して見よう。

07:46 私の地図読みが間違っていた。地図が区分別れの部分で私の感違いが出たようだ。安心してササ峠に向かおう。

07:55 ササ峠到着。城ケ峰3.2Kmの標識がある。

07:58 地図では、城ケ峰1時間40分のコースタイムになっている。出発する。

08:21 標高差70m程の急登を一気に登った。尖った尾根道の様に左右は急峻に立下り、おまけに5mm程の小石を敷き詰めた地層で、滑りやすく危険を感じながら、ゆっくり、ゆっくり一歩一歩足を進めた。阪南市側の山道は、年寄りのハイカーにも楽しめる様に、ビューポイントを整備し、道幅も広く安全性も高いが、四ツ石山からこちらの方面は、そういう配慮は全く無い。現にわんぱく王国からここまで、一人のハイカーにも合っていない。ハイキングとしてはお勧め出来ないコースだ。

08:27 地図で確認すると、今登り切った個所は鎌尾根と表記されている。鎌尾根といえば、2002年に初めて単独で北アルプス縦走をした時の事を思い出す。蝶ヶ岳から常念岳・大天井岳・西岳-東鎌尾根-槍ヶ岳・南岳-大キレット-北穂高岳・奥穂高岳・上高地と25Kgのザックを背負って、涙の大縦走だった。今18Kgのザックを背負って、あの時より辛く感じるのは、やはり歳のせいか体力は相当に低下しているが、精神力は勝っている様にも思える。

08:32 鎌尾根の写真を撮って出発した。

 

08:39 鎌尾根はまだ続いているようだ、再び急登だ。

09:23 アップ・ダウンの繰り返しが、ずっと続いている。もうこんな道は歩きたくない、帰りにこの道は通らない様にしたい。疲れた。

09:24 また足が攣ってきそうだ、少し休憩して足を労わろう。

09:30 出発した。地図で確認するも現在地が把握できない、小さな山並みが続き、等高線をみても全く位置把握が出来ない、時間的には後20~30分で城ケ峰に到着すると思われる。

09:40 城ケ峰555mに到着した。結構休み休み登ったのに、ササ峠からのコースタイム1時間40分ピッタリで登れたのは、自信につながる。少し休憩しよう。

09:46 城ケ峰を出発した。林道生草谷線で、県道62号線出会いの犬鳴山温泉まで、1時間20分のコースタイムとなっている。標識の方向と道の方向に、少し矛盾を感じるが、この道に間違いはないだろう。

09:53 分岐道に出て、右道にも左道にもテープが巻かれている。標識が無いので試案が必要だ。左道はなだらかだが、右道は急な下り坂だ。地図では、左は八丁登りの破線表示、右が生草谷方面の様だ。右に進む事に決めた。

10:44 舗装された林道に出て来た。舗装されているとはいえ、大きな石や枯れ木がゴロゴロしており、普通の道ではないが、まあまあ歩き易い。生草橋まで0.7Km、犬鳴山バス停まで1.7Kmの標識が出て来た。

10:57 県道62号線が見えてきた。写真を撮ったが、バカチョンカメラでは自分がメインとしたい物にピントを合わせられない。長距離縦走では重い一眼レフカメラを、持ってはこれないので、しようがないが、アルプス縦走に重いペンタックス67を持って行った昔の事が懐かしい。

 

11:09 犬鳴温泉バス停にコースタイムジャストで到着した。少し休憩して和泉葛城山を目指そう。

11:35 ここで少し早い昼食を終えた。昼食と言ってもカロリーメイト2個とポカリスエット・お菓子少々の軽い食事だ。出発した。ここから約2時間で、五本松のハイランドパーク粉河に到着の予定だ。

11:39 鳴滝大明神の写真を撮った。このカメラでこの滝のディティールが出せるのだろうか?

   

12:10 犬鳴山最深部の滝に打たれる行場まできた。途中に高城山分岐が有ったが、高城山には行きたくないので、最深部から道が有ると思ってここまで来たが、道は無い。先ほどの分岐で階段を登るのが正解なのだろう。昭文社の「山と高原地図」では判断が出来ない。分岐まで引き返そう。

 

12:42 水を汲める小川を見つけた。葛城山まで登ると、飲み水を確保出来ないかも知れないので、ここで2リットルの水と別に500mリットルのペットボトル用の水を確保しよう。

12:50 トータル2.5kgの水をザックに詰めて出発だ。少し重さを感じるが、特別に重いという感じではない。

13:11 五本松迄40分の分岐に来た。分岐道もアスファルトで車が走れる程の広さだが、ゲートで遮断され、車は入れない様になっている。

13:26 階段の急登が続いている。登り易い道だが、ザックの重さが体にこたえて喘いでいる。すこし休憩しよう。

13:31 出発した。2時までには、ハイランドパーク粉河の「ゆたか茶屋」に到着するだろう。

14:58 今、ゆたか茶屋を出発した。ゆたか茶屋のマスターとは数年前に井関峠で出会い、槇尾山の茶屋を施福寺の都合で閉じ、どこかで山の茶屋が出来ないか探していると話していたが、このハイランドパーク粉河で営業するようになって、年に2~3回夫婦で訪れる様になっている。ここで明後日、331日は天候が崩れる事を聞き、縦走計画を見直す事にした。四ツ石山を通ってのとんぼ返りはしたく無いのと、明日でこの縦走を終わらせようと、明日は槇尾山に向かう事を決めた。

15:23 この紀泉高原スカイラインを、車で通過していれば気が付かなかったが、小槌を持った大黒様が路面凍結材保管庫の横に祀られている。写真を撮って見た。今日は16時前には和泉葛城山頂に着き、キャンプをするので気が楽だ。

 

15:56 和泉葛城山のトイレの有る公園に到着。テントを張る場所を探している。沢山有りそうだが、風の無い場所・杭の打ち易い場所を探そう。

16:06 テントをザックから出すと、昨日の夜露と湿気でかなり濡れている。まだテントを張るには時間的に早いので、テントを乾燥させる事にしよう。

     

17:20 テントの設営を完璧に終えた。フライシートも5個の杭でテント本体との間に空間を作り、本体ポールも4個の杭とロープで固定した。銀マットを曳こうと思ったら、銀マットも相当濡れている。これも少し乾燥させよう。

   

19:40 食事を終え、寝る準備ができた。昨日はテントマットにかなりの空気を入れて寝たが、体が不安定で寝にくかった。今日は自然膨張だけで寝ようとしているが、安定して寝れる様な気がする。今日は重い荷物を背負って、ほぼコースタイムの時間で歩く事が出来、大きな自信に繋がった。大峯奥駆道縦走にも耐えられる体力だと思える。大峯奥駆道では宿泊予定地区で、水を補給する事が出来ると考えているので、水を昼食用と飲み水だけの約1リットルだけに制限して歩けば、このザックより2Kg近く軽くできると思われるので、更なる長距離縦走にも耐えられるだろう。心配な事が一つある。テントの設営後、盛んに両手の指先が引き攣る現象が起きている。1分程で痛みは取れ解消するが、繰り返し発生するのは、体力の消耗が激しすぎる為かと思っている。明日は縦走計画を変更して槇尾山に向かい、そこから交通機関を使って家に帰る事に決めたので、縦走の最終日となる。体力を回復させて、明日に備えよう。お休みなさい。

 2017/3/30 3日目

               07:23 和泉葛城山を出発した。今朝目が覚めてから出発までに2時間近くかかってしまった。こんな準備の悪さは、大峯奥駆道縦走には許されない。朝食の準備・食べる事・テントを撤収する事全てに無駄が多く、時間がかさんでいる。何とかしなければならない課題だ。真夜中にこの紀泉高原スカイラインをかなりの頻度で車が走っている事を、睡眠の中でも薄っすらと記憶している。彼らは何の目的でこの道を夜中に走っているのだろう。また早朝からテントの外では、人がガサガサと何やら動いているのを感じていた。朝食を済ましてテントから出ると、巨大望遠レンズを付けたカメラ・三脚をセットして鳥の出現を待っている、鳥の撮影マニアだった。間もなく南に帰って行く、赤い小さな渡り鳥を待っているのだという。今日は南風が強く、既に鳥は出発したかも知れない、写真は撮れないかも知れないが、もう少し待ってみるといっていた。この地では良くこんな鳥の写真マニアを見かける。望遠レンズが100万円以上、三脚でさえ50万円近くするという機材を持った沢山のマニアが団体で押しかけている事も見かけた事がある。彼らに話を聞くと、どんな鳥がどの地区に出現しているのかをネットで連絡しあって、仲間が集まるのだと言う人と、そんな事をすると人が集まり過ぎて、鳥の撮影ができないし、最近はマナーの悪いマニアも増えて、人が沢山集まる事を歓迎しないと言う人と両方の人達がいるようだ。昨夜はかなりの雨が降っていた。テントにバラバラと雨音が響く事も有ったが、今は雨が止んで曇りの状態だ。スリップに気を付けて、槇尾山に向かおう。

              07:33 朝日で光芒が差し込み、なかなか見られない風景を写真に撮った。目でははっきりと確認出来る光芒は、上手く映っているだろうか?

   

              07:37 鍋谷峠に向かうこの道では、昔よく道迷いをした経験がある。今回は分岐点に道標が立ち、すんなりと通過出来そうだ。モトクロスバイクで深く削られた轍跡は、相も変わらずで、バイク進入禁止の看板が空しく立っている。

              07:53 足が滑って、右側の谷に落ちそうになった。バイクが掘り返した道に昨夜降った雨水が溜まり、足を置く場所が無く、道の端に足を置いたのが原因だ。

              08:00 杉林から開けた所に出る前に、杉林と開けた部分の写真を撮って見た。

              08:10 ここで足元が濡れるのを防ぐ為に着た、ズボンのカッパを脱ごう。思った程、道に草は無く足元は濡れずにすんでいるし、なにより暑くなってきた。ついでに休憩もしよう、今日は5時間くらいで槇尾山の施福寺に到着予定だから、焦る事も無い。

              08:20 先ほどから森林の中で、伐採のエンジン音が響いている。こんな早くから仕事は始まっているのだ。出発だ。鍋谷峠までは40分程かかりそうだ。

              08:33 鍋谷峠1.5Kmの標識がでてきた。これから30分程度かかるだろう。

              08:44 国道480号線出会いに到着。鍋谷峠0.7Kmの標識がある。地図を確認しよう。

              08:57 出発する。これから三国山迄はアスファルトで舗装された道路を歩く事になる。過去3回この道を歩いた事があるが、殆ど記憶に残っていない。

              08:57 鍋谷峠到着。左父鬼、右三国山の標識が有る。休憩無に三国山に向かおう。

              09:16 国道480号線出会い以来、アスファルトの坂道をずっと登っている。辛い登りだが、ピークが見えて来た様だ。

              09:23 この道路脇の森林に運輸省管理の看板が立っている。運輸省が何故、森林を管理しているのだろう。又運輸省という官庁は国土交通省に統合されたと思っているが、この道が三国山にある電波塔やレーダードームを維持管理するための保全道路となっているため、森林も含めて国土交通省が管理しているのかも知れない。

              09:24 堀越観音を示す標識が出てきた。妻と車で国道24号線側から行った事があるが、三国山の近くに有るとは思っていなかった。

              09:37 七越峰茶屋跡という看板が有る。こんな誰も通らない様な所に、昔はお茶屋さんが有った様だ。「七越峠は紀州と泉州の国境に有って、西国観音霊場や高野山への参詣道、又紀泉領国を結ぶ生活道の要衝であった・・・・」以下省略。石碑にはこう書かれている。昔は人の往来が有った事がうかがえる。ここには道路標識も立っている。堀越・蔵王峠、父鬼、鍋谷峠、三国山等の文字が見える。

   

              09:44 七越峰を出発する。三国山迄20分となっている。アスファルトの道ではあるが、かなり急な坂道を登って行く。

              10:01 先ほど森林の運輸省管轄表示が有ったが、この辺りでは国土交通省管轄の標識に替わっている。まだ標識の変更が終わっていないのだろう。三国山の885.7mの標高も航空監視レーダードームも確認出来ないまま、アスファルト道が終了し、小さな林道に変わってしまった。槇尾山に行く道が間違っているとは思えないが。過去の記憶が全く思い出せない。

              10:04 近畿自然歩道の標識が出て来た。千本杉峠迄1.2km20分、槇尾山迄4.7Km105分の標識がある。槇尾山へはこの道で間違いない様だ。

              10:10 休憩を終えて、出発した。千本杉峠には10:30頃に到着するだろう。

              10:29 西国古道ウォーキングサポトの標識が出てきた。西国古道というのは、西国観音巡礼33カ所巡りの事か?槇尾山施福寺は4番目のお寺になっているので、たぶんその事だろう。7~8年前の事だが、京都から歩いて、西国33カ所巡りをしているという老夫婦に出会った事がある。粉河寺近くで出会ったのだが、槇尾山施福寺のお参りをすませ、これから粉河寺に行くとの事だったが、老夫婦もこの道を歩いたのだろうか?

              10:32 靴紐の結び目が解けていないのに、靴紐が外れている。こんな現象は初めてだ。

              10:34 千本杉峠到着。コースタイムから大幅に遅れている。短い距離なのにどうしたのだろう。特別にユックリ歩いた訳でもないのに。

              10:45 槇尾山に車を止めて、三国山を往復するという、夫婦のハイカーに出会い、5分程おしゃべりをしていた。初日は銀の峰迄は何回かハイカーに出会ったが、それ以降ハイカーに出会っていなかった。ハイカーに出会う場所は、歩き易い道になっている事が身に染みて解る。

              10:51 道が広くて、雰囲気が良いなと思い写真を撮って見た。

   

              10:53 25丁の丁石地蔵が立っている。1丁毎に地蔵さんが立っているのだろうか?地蔵さんが1丁毎に立っていた記憶は無いが。

 

              11:01 眺めの良い所が有り5分程休憩をして、写真もとった。CCレモンがとても美味しく感じられた。出発する。槇尾山65分の標識もみえる。

11:09 20丁の地蔵さんを通過。数が減っているので、やはり槇尾山迄の距離を表しているのだろう。しかし1丁毎に地蔵さんが立っているのでは無さそうだ。

11:16 今日二組目の老人二人のハイカーに出会い、少しの間話をしていた。ハイカーは圧倒的に老人が多い。自分もかなりの老人だが。

11:19 15丁石地蔵通過

11:47 槇尾山に近づき焦る事もないので、ここらで昼食にしよう。といってもカロリーメイト2個とお菓子少々、それにポカリスエット少々の軽い昼食だが、これは大峯奥駆道縦走の規定メニューだ。食料の重量を軽くする手段だが、腹を満足させる事は出来ない。

12:03 休憩を終えて出発する。

12:05 施福寺1Km25分の標識有り、コースタイムからだいぶ遅れているが、気持ちが楽になって気にはならない。

12:18 椿の花が3個道端に落ちている。もう花の季節は終わりに近いのか、木に咲いた椿の花はこの縦走中に2~3回しか見ていない。

 

12:25 2丁の丁石地蔵が有る。分岐滝畑とあるので、ここがダイアモンドトレールの分岐点だろう。下の方に滝畑ダムも見えている。

   

12:32 槇尾山施福寺に到着した。

       
     

12:49 槇尾山から下山を開始した。

14:02 槇尾山口バス停に到着。槇尾山バス停から槇尾山口バス停までは新道が出来つつあり、大きく風景や環境が変わっていて、人に道を聞かなければ槇尾山口バス停には辿り着けなかった。泉北ニュウータウンの開発の影響が、こんな山奥にまで及んできたのかと思う。今回の縦走は34日で公共の交通機関を一切使わずに、和泉葛城山をとんぼ返りする計画であったが、四ツ石山と城ケ峰コースのあまりのキツさに、この道は二度と歩きたくないという思いがあり、そこに4日目は雨になるとの情報をハイランドパーク粉河のゆたか茶屋で得て、これ幸いと、当初のとんぼ返り縦走計画を槇尾山終着に変更してしまった。これで大峯奥駆道縦走のリハーサルになるのか疑問もあるが、奥駆道6日間縦走は出来るのではないかとの感触は得る事ができた。

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