活力をくれた剱岳

2003/11/23

2003年は私にとって悩み多く、たくさんのアクシデントに遭遇した年であった。正月早々の右足首捻挫は半年以上も尾を引き、山行の度にもう歩けなくなるのではと不安をかきたてられた。3月には弥山であわや遭難寸前に追い込まれ自分の未熟な山の技術に多いに反省させられた。同月に大峰奥駆道と小辺路のピストン縦走を視野に入れたリハーサルとして紀泉高原とダイヤモンドトレールの縦走に望んだが、ここでも自分の体力の無さを思い知らされ結局5月のゴールデンウィークは小辺路のみの縦走に終わった。おまけに新品の登山靴を履いて行ったため足の痛みに泣かされ続けた。夏休みに計画していたアルプスの長期縦走も子供が帰省すると聞けば喜んで中止してしまう。

  たいして楽しくも無いのに、体の限界迄歩いて自分の体を痛めつけ、自分は何をやっているのだろう、なぜ取り付かれたように山に登り下手な写真を撮らなければならないのだろう。この一年ずっと心の中でこんな感情を持って山行に望んでいたような気がする。

  写真に対しても上達の無い自分を他に転嫁させようとビデオカメラをいじってみたり、写真の本を読んでも何でその写真が良いのか理解できず、解説文の意味さえ解せない事が沢山ある。自分は何をやっているのだろう。何時も自問自答して答えがでず心の靄が晴れない一年であった。

こんな中でOKさんとの始めての撮影山行は何か手がかりになるものが掴めるのではないかと期待し、11月の下旬とはいえ自分にとって始めてのアルプスの冬山に期待した。剱岳は自分の期待に十分答えてくれ、溢れる光の中に我々三人を迎えてくれた。自分のイメージに近い写真が撮れたのは生まれて初めてのような気がする。今まではイメージ通りの写真は撮れたためしがなく、現像の出来上がりを楽しみにカメラ屋に行ってはがっかりとして帰るのが常であった。

  今初心に帰って、一から写真の勉強をしようと写真の通信教育を受講開始した。迷ったり悩んだりしているだけでは問題は何も解決できない。今出来る事をやっていれば理解も深まりチャンスを見逃す事も少なくなるだろう。剱岳は年の終わりにそんな事を私に教えてくれ、来年の撮影山行に希望と活力を与えてくれた。

   
 湖面の立山連邦(ミクリガ池) 雲上の奥大日岳 
   
 雲海に浮かぶ剱岳 剱岳炎上 
   
 燃える立山連邦  

同行はOKさん、さん

1122日、北陸道富山ICから立山駅迄マイカー、立山駅前でテント泊・酒盛

23日、ケーブルカー・バスで室堂へ、ミクリガ池で撮影・室堂乗越から奥大日岳中間のピークで夕景の撮影、室堂乗越当りの風の通らない所でビバーク。

24日朝、前日の撮影ポイントで朝の撮影(5時に剱御前小屋を目指したが暗く、トレースが消えた部分もあった事から安全をきして引き返した。この事がさんにとって大きな心残りとなったようだ。)

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